地域別最低賃金 5%引き上げ平均 1054 円へ 中賃審が「目安」答申

厚生労働省の中央最低賃金審議会は、令和6年度の地域別最低賃金の引上げ額の「目安」を全国
一律 50 円に決定し、武見敬三厚生労働大臣に答申しました。
目安どおりに引き上げられた場合の上昇率は 5.0%で、最賃の全国加重平均は 1054 円に達しま
す。引上げ額は昨年実績の 43 円を上回り、4年連続で過去最大となります。北海道や茨城、滋賀
など8道県が新たに 1000 円に到達し、到達済みの地域を含めると、計 16 都道府県が 1000 円以
上となります。引上げ後の最高額は東京の 1163 円で、最低額は岩手の 943 円。最高額に対する
最低額の比率は 81.1%となり、80.2%だった昨年に比べ地域間格差が縮小します。
今後、目安を踏まえて都道府県の地方審議会が審議・答申し、引上げ額が決定されます。昨年
は、24 県が目安を上回る引上げを行いました。
目安の決定に当たり、消費者物価が上昇している状況を重視したほか、賃金上昇率が昨年度を上
回る水準にある点も考慮しました。
労務費などの価格転嫁が進んでいない企業があるほか、物価高による倒産が増加傾向にあること
から、答申では、一部の中小企業・小規模事業者の賃金支払い能力の面で「50 円」の目安額は厳
しいと指摘。政府に対し、中小企業などが賃上げ原資を確保できるよう、生産性向上の支援策や、
価格転嫁対策の継続的な実施を要望しました。